棚仕立てのスモモ剪定講習会を開催しました(20.1.7)
2020.01.08
JA南アルプス市と上高砂スモモ棚組合は1月7日、八田支所管内の畑で、スモモを棚仕立てで栽培する生産者を対象に剪定講習会を開きました。
23名が参加し、枝の剪定や誘引方法を学びました。JA管内では約1割のスモモ農家が棚仕立て栽培を行っています。
棚仕立ては地面と平行に張った金属製の棚に枝を這わせる栽培方法で、ブドウやキウイフルーツなどに多い栽培方法です。
管内では剪定で誘引の手間がかからない、樹勢の調整がしやすい従来からの立木仕立てのスモモ栽培が主流ですが、棚仕立ては高さが一定のため作業がしやすい、強風などで落果被害が少ないなどのメリットがあり、特に被害を受けやすい「貴陽」などの極大種のスモモの栽培が広まったことから棚栽培が普及しました。
講習では八田共選所の清水大樹営農指導員が講師となり、「ソルダム」「サマーエンジェル」の樹を実際に剪定しながら、枝の伸びる角度の調整など棚仕立ての特性を考えた剪定方法を指導しました。
清水指導員は「スモモの樹勢を保つため、全体のバランスを考えた剪定が重要となります。1年後、2年後の枝の状態を考えながら作業してほしい」と参加者に呼びかけました。
営農指導課手塚英男課長は「棚仕立ては脚立を使わずに剪定や収穫の作業が出るので、体力に不安のある方にも薦めたい」と話しています。