スモモ「皇寿」満開 受粉作業に追われる(20.3.25)
2020.03.26
JA南アルプス市管内の農家、小松寿裕さんの園地では3月25日、スモモ「皇寿」の花が満開となり、小松さんは受粉作業に追われています。
同品種は小松さんが自園のスモモ「貴陽」の中から発見した枝変わり品種で、2012年に品種登録されています。
大きいものは300gを越える程の重量で、糖度も15~18度と「貴陽」とほぼ同じ特徴をもっていますが、収穫期が「貴陽」よりも1ヵ月ほど遅い晩性種です。
この日は小松さんを含む5人が、受粉用に栽培している品種「ハリウッド」から採取した花粉を毛ばたきで花に付ける作業を行っていました。
小松さんの園は両側に生えた木から伸びた枝が頭上で重なり、トンネル状になるように作られており、袋掛けや収穫などの作業が省力化されています。
小松さんは「今年は例年より5日間ほど花の咲くのが早い」と忙しく作業していました。
「皇寿」は山梨県オリジナル品種に登録されており、JAでも良質な苗木を大苗に育てて販売するなど、改植、増殖を奨励しています。