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桃のせん孔細菌病 講習会を開きました(20.5.1)

参加者に説明する手塚次長(左)

 

JA南アルプス市管内で4月上旬に行った桃の園地の巡回により、せん孔細菌病にかかり、発生の伝染源となる可能性のある春型枝病斑(スプリングキャンカー)が見つかりました。

これらの枝を残しておくと強い風や雨で病原菌が分散し、葉や果実へも感染が拡がる恐れがあるとして、JAでは警戒を強めています。

同病は葉や果実の傷口や気孔から病原菌が入り込み感染し、秋期に発生すると越冬し春に増殖します。

感染すると葉や枝、果実に病斑が発生します。

これを防ぐには、同病に感染したと見られる枝を取り除く「耕種的防除」と感染する前に薬剤を散布する「薬剤防除」が重要となります。

西野支所では5月1日、同支所管内の園地で緊急の講習会を開き、多くの生産者が参加しました。

JA手塚英男次長が講師となり、感染が疑われる枝や葉の特徴を説明し、取り除いた枝から感染を拡大させないため、園地の外に持ち出して処分することなどの注意点を呼びかけました。

新型コロナウイルスの感染対策として、参加者にはマスク着用と隣の人と距離を取ることを事前に周知しました。

手塚次長は「このような時期に講習会を開くことに対して意見も頂いた。しかし同病が拡大すると果実に病斑が出て、出荷が出来なくなってしまう。生産者の生活を守るために、どうしても止めなければならない」と胸の内を語りました。

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