「バイ・ふじのくに」で静岡県と山梨県が協力(20.5.28)
2020.05.29
新型コロナウイルス感染症の影響を受け苦戦を強いられている農業、漁業を支援しようと、静岡県と山梨県は5月28日、県産品の購入で相互に協力し、経済の振興を促す取り組み「バイ・ふじのくに」のキックオフイベントをJA南アルプス市管内のサクランボ園で行いました。
静岡県の川勝平太知事と山梨県の長崎幸太郎知事がサクランボ狩りを体験し旬の味覚をメディア各社にPRしたほか、両知事の会談では新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、両県の交流を深めていくことを確認しました。
同取り組みは川勝静岡県知事が長崎山梨県知事に呼びかけたもので、「バイ」という言葉には県産品を「買う」という意味の「BUY」と生産者に「寄り添う」という意味の「BY」の2つの思いが込められており、お互いの県民が旬の農産物や海産物を購入し合い、農業や漁業を助け合うことを表しています。
両知事はJA組合員手塚政廣さん(71)の園地でサクランボ狩りを体験し、大玉で着色が良く、味も良いと説明があった「紅秀峰」を口にした川勝知事は「まさに三拍子揃っている。最高です」と笑顔で話していました。
この日の会談で、川勝知事は「感染状況のデータを確認し、山梨県だけは往来が可能と判断した」と説明。長崎知事は山梨県が企画する「買い物応援 愛情♡山梨野菜パック」に静岡県の物産も入れて首都圏などに販売することや、山梨県庁で静岡県の物産展を開くことなどを提案しました。
会談後、両知事は同JAが運営する道の駅しらね農産物直売所を訪れ、川勝知事はサクランボを69パック、8万5700円分を購入していました。
長崎知事は「両県で大きく分厚い人の流れを作りだしていきたい」と話し、川勝知事は「財布のひもを緩め、交流を深めたい」と話しました。