県下初のフレッシュミズ誕生(22.4.26)
山梨県で初のフレッシュミズ組織(以下フレミズ)が誕生しました。
在家塚支所で4月26日、JAフレッシュミズ設立式が開かれ、設立メンバーや母体となる女性部の部員など50人が出席しました。
メンバーは非農家やIターン、Uターンで就農した方など様々で、今までにないアイデアや取り組みなど、新たな活動が期待されています。
式ではリーダーの片山京子さんが就任の挨拶を行い、設立のきっかけやメンバーの紹介、活動方針を発表しました。
フレミズは女性部に加入する50代までの女性で構成され、「食」「農業」「地域」を次代へ繋ぎ守るため、持続可能な社会をつくる事や家族農業を主とした働き方改革など、5つの重点活動項目に取り組んで行きます。
現段階では具体的な活動内容は未定ですが、メンバー間では耕作放棄地を利用した食農教育や規格外の農作物を使ったイベント、農機具のメンテナンス講習など様々な提案が上がっており、今後話し合いを重ねて決定して行きます。
設立のきっかけは数年前、農水省が事務局を務める「農業女子プロジェクト」の会議にメンバーである片山さんが出席した事でした。
全国各地の出席者と話す中でフレミズの存在を知り、加入している参加者が多かったため活動に興味を持ちましたが、山梨県に組織がない事も知りました。
また同時期に、女性部を担当するJA職員からフレミズ立ち上げの誘いを受けた事で、地域の仲間と共に立ち上げを考えるようになったと話していました。
片山さんは「設立にあたってJAや女性部活動について学び、これまで上の世代が繋いで来た事で今のJA、地域社会があると感じた。私達と同じ若い世代は仕事や子育てで忙しく、地域活動は正直面倒だと思っている人もいると思う。そういう方でも気軽に地域活動に取り組む事が出来る場所にして行きたい」と語りました。
JA山梨中央会の足達郁也専務によると、旧JAしらね(現JA南アルプス市)にも以前は「若妻(わかづま)会」というフレミズの前身組織があったり、県内にもフレミズのような若手女性の会が生まれたりした事があったそうです。
しかし世代交代などで消滅してしまい、足達専務は「同JAのフレミズは長く続く組織になって欲しい」と話しました。
当JA中澤豊一組合長は「JAを拠り所とするという基本を守り、我々JAが『ちょっと待って』と言ってしまうくらい活発な活動をして欲しい。全力でサポートして行きたい」と期待しています。
式典の最後には、来賓の家の光協会制作本部の當間洋幸次長が記念講演を行い、フレミズの歴史や全国の活動事例を紹介しました。
この日は同フレミズの加入を検討中の出席者もいて、設立式後にメンバーやJA職員と話す姿も見られました。
女性部の事務局を務める営農指導部五味広子次長は「JAを拠り所として活動する若い女性を全力で応援したい。ぜひ次世代を担うリーダーとなって欲しい」と期待を込めました。