ブドウの隙間にカボチャを植えて農作業涼しく(H30.8.3)
2018.08.03
JA南アルプス市在家塚支所管内の農家河西時子さん(75)は今年、ブドウ園の棚を利用してカボチャを育て、日陰を利用しながら農作業に励んでいます。
今年の3月に改殖をしたブドウ園では、樹が小さいため日陰がほとんど出来ず、強い日差しを避けることが難しかったといいます。その隙間でカボチャを育てることで、その下が日陰になり作業の間に休憩出来るようになりました。
河西さんは「天然のテントのように利用しています。棚に這わせるよう1日置きに誘引をするのがちょっと手間だけど、日が地面に当たらないおかげで草もあまり生えないし、カボチャもなるので良いことばかり」と笑顔で話します。
山梨県甲州市では遊休農地などのブドウ棚を利用し、カボチャを地面ではなく吊るして栽培する「甲州天空カボチャ」と呼ばれるブランドカボチャが生産されています。
当JA女性部でも同様の方法でカボチャを栽培したいとの意見が出たため、同部に所属する河西さんが試作を兼ね、自身のブドウ園で今年5月から栽培を始めました。
カボチャも60~70個ほどなったといい、収穫したものは当JA直売所で販売しています。河西さんによると、地面で栽培するよりも甘くて大きく高品質のカボチャで、売れ行きも好調ということです。
現在、次の栽培のため、今回実ったカボチャの種を畑に蒔き育てています。日差しが強く日焼けをしたカボチャがあったため、反省を生かし次回は傘を掛けるなどの対策を検討しています。
河西さんは夫の米蔵さん(81)と共に果樹農家としてサクランボ・モモ・ブドウを栽培するほか、ジャガイモや玉ネギ、トマトなどさまざまな野菜を作り同JA直売所で販売しています。