サクランボ等の果樹盗難抑止システムの利用を希望する方へ
JA南アルプス市は、「果樹盗難抑止システム」の運用を2018年4月より開始しました。
果樹園への不審者の侵入を感知し、サイレンなどで警告することで果樹の盗難被害を減らすことが目的です。
当JA管内の南アルプス市は、サクランボ、ブドウ「シャインマスカット」、スモモ「貴陽」などに代表される高級果樹を多く生産する果樹地帯です。
当JAでは果樹盗難被害を防ぐため、南アルプス警察署などと協力し収穫期には定期的にパトロールするなどの対策を行っています。
しかし毎年果樹盗難被害が発生しており、当JA営農指導部によると、毎年60件ほどの被害があるとみています。
そのため当JAでは富士通、富士通アイ・ネットワークに依頼し「果樹盗難抑止システム」を開発しました。
果樹盗難抑止システムとは
果樹盗難抑止システムは、果樹園に赤外線センサーを付けた機器を設置します。
機器は2つの赤外線センサーで直径30mの範囲を360度監視、侵入者を感知すると警告音と赤色灯で警告、園主にはメールで即座に通知が届く仕組みです。
さらに、小動物などによる誤作動を防ぐため、水平方向と下方向に向けた2つの赤外線センサーを組み合わせにより対策を図っています。
電源についても、園地での使用を考慮しソーラーパネルで発電、消費電力の少ない無線方式を導入することで太陽光がなくても4日間の稼働が可能となっています。
また、設置や移動が容易にできるため、収穫間近の園地に設置し、次に収穫期を迎える園地へ移動させて使用することもできます。
他にもオプションとして気温や湿度を図るセンサーを取り付けることも可能で、クラウドを利用して様々なデータを管理できます。
貸出について
現在当JAでは機器を30台を用意し、希望する当JAの組合員に下記のリース契約で貸し出しを行っています。
新型センサー → 1か月18,000円(税込)/月
旧型センサー → 1か月12,000円(税込)/月
収穫期のみの契約を可能にすることで農家の経済的負担の軽減も図っています。
設置による効果
2017年、当JAに届け出のあったサクランボの盗難被害件数は35件でした。
盗難抑止システムを導入した2018年は、同システムを設置した22カ所のサクランボ園においては、盗難被害を未然に防いだ事例が1件あった他は被害が確認されませんでした。
さらに南アルプス市でのサクランボの盗難被害件数は6件と、地域全体としても約83%減少しました。
利用を希望する方へ
現在同システムはJA南アルプス市の組合員様のみ貸し出しを行っています。
機器の貸し出しをご希望の方は、下記担当部署までご連絡ください。
JA南アルプス市 営農経済部 営農指導課 TEL)055-283-7134 FAX)055-283-0852
また、こちらのホームページに詳しい情報がございますのでご覧ください。