「シャインマスカット」新・鮮度保持フィルムを試験導入(H30.11.9)
2018.11.13
JA南アルプス市は2015年より、収穫したシャインマスカットを氷感庫で保存し、需要が高まるクリスマスや年末年始に出荷する有利販売に取り組んでいます。
更なる品質向上を目指し、今年度から新技術を取り入れた鮮度保持フィルムの導入試験を始めました。
10月19日に西野支所の氷感庫に入れた約130㎏のシャインマスカットのうち、約5㎏(8房)を新たなフィルムで包装、貯蔵しています。
現在使用しているフィルムは住友ベークライト㈱の「P―プラス結露防止袋」で、水分がフィルム内にこもらずカビや傷みを防ぐ効果が期待されています。
その反面、水分が抜けて穂軸の部分が褐変する「軸枯れ」という症状が起きることがあり、その場合商品価値が下がってしまうことが課題となっています。
今年度試験的に導入したフィルムは同社の「P―プラス防カビ袋」で、フィルム内に水分を適度に残しつつ、水分によって起こるカビを防ぐ効果が期待されます。
11月9日に、手塚英男営農指導課長と同社山田毅担当部長が試験を行っているシャインマスカットの経過を確認しました。
約1カ月貯蔵したシャインマスカットを見た山田担当部長は「結露なども見られず、とても状態が良い。今後2ヶ月、3ヶ月経った後の状態が楽しみ」と話しました。
貯蔵したシャインマスカットは保存状態を確認し、12月中旬から順次出荷する予定です。